これでは性病予防効果はゼロ!コンドームにまつわるセックスのNG習慣

性病の感染予防を語るうえでコンドームは欠かせませんが、日本では「とにかくゴムをつけときゃいいんだろ?」と適当な考えで使用されることが多いため、コンドームを着用してセックスをしたもののクラミジアや淋病、性器ヘルペスなどの性病に感染してしまったカップルが後を絶ちません。最悪の場合はHIV感染の可能性も…。

ラテックス製はゴムの臭いがしない

本来ならば精液(膣分泌液)に触れる可能性を完全にシャットアウトするはずのコンドームですが、正しい使い方、あるいはセックス後の処理が間違っている等が原因で、セックスのベテランである30〜40代の男女の多くが性感染症に感染しているのです。

コンドームは手軽にそして安価に利用できて効果の高い性病の予防手段ですが、ふとした油断で精液は「ダダ漏れ」状態になり、後始末に取りかかった瞬間、破れたコンドームから滴り落ちる精液を目にして悲鳴をあげる…ということになりかねません。諸説ありますが、80%以上のカップルはコンドームを正しく使えていないとも言われています。

ここではコンドームを付けながらも性感染症に感染してしまうセックスの「NG習慣」を見ていきたいと思います。

コンドームを射精寸前までつけなかった
コンドームをつけるうえで、一番大切なのはタイミングです。多くの男性はペニスを挿入後、しばらくピストン運動して気持ちがたかぶり、いよいよ射精する段階になってから、コンドームをつけています。

性感染症のパートナー

しかし、射精本番前にも男性のペニスからはカウパー液(俗にいうガマン汁)が漏れ出しており、そこには精液も混じっているのです。男性が性病に感染していれば、その原因菌は精液に混じっているので、女性を感染させてしまうリスクが生じます。

カウパー液に精液が混じっているということは、望まない妊娠のリスクも当然生じるわけです。このことからも射精寸前にペニスを抜いて、女性のお腹や顔に出す「膣外射精」がいかに危ないかということもわかります。

したがって、挿入してからコンドームをつけるのでは遅すぎなのです。コンドームはペニスがムクムクと勃起して、「さぁ、挿入だ!」となる直前につけるようにしましょう。

ペニスが十分に勃起していない状態でコンドームをつけた
上の話と一見矛盾するようですが、あまり早いタイミングでコンドームをつけるのも問題です。というのも、十分にペニスが勃起していない状態で無理やりコンドームをつけても、挿入後のピストン運動に耐えきれずに途中でスポッと抜け落ちたり、ズレたりする危険性があるからです。これでは精液が膣内に漏れまくりです。

セックス中にコンドームが破れた!
コンドームの先端には射精後の精液を溜める「精液だめ」という乳頭状の空間がありますが、コンドームの装着時に空気を上手に抜いておかないと、セックスの最中に「パーンッ!」と破裂するリスクがあります。同様に装着時に陰毛を巻き込んで破けてしまうこともあります。

抱き合う男女

袋をビリリと破ってコンドームを取り出す際に誤って、コンドームを傷つけてしまったり、パートナーの女性につけてもらう際に長い爪で傷がついてしまうことも、セックスの最中にコンドームが破れる原因となります。

「万が一に備えて、俺はコンドームの二枚重ねだ!これでカ・ン・ペ・キ!」という男性もいますが、これは逆効果です。というのもピストン運動の際にコンドーム同士が擦れ合うことで通常の状態よりも破れやすくなってしまうからです。

セックス後、即、後始末をしなかった
射精後、男性のペニスは急激に小さくなります。まさに「熱しやすく冷めやすい」という正直な性格なんですね、ムスコは。こうなると今までピッタリとフィットしていたコンドームがゆるゆるの状態になります。

ベッドで愛し合う恋人

直哉「なぁ由紀、今日のお前すごく良かったよ。お前のことをこんなに感じたのは初めてだ…」 由紀「…うん、私も凄く気持ちよかった。もう少しこのままでいようよ…」とセックスの余韻に浸っている間に、コンドームに生じた隙間から精液がどんどん漏れ出してしまいます。

せっかく最後までコンドームをつけていたのに、これでは性病の予防効果はゼロになってしまいます。射精後は、すぐにペニスの根元を押さえてコンドームがズレ落ちないようにしながら、スムーズにペニスを抜くようにしましょう。

そのまま眠ってしまった
セックス後、コンドームを始末するどころか、二人揃ってそのままスヤスヤと眠ってしまい、コンドームが膣の中で抜け落ちてしまうこともあります。当然、精液は膣内にダダ漏れ状態です。精液「コイツら寝てるぞwww 今が脱出の大チャーンス(゚∀゚) !!!」と、こんな感じでしょうね。

睡眠中の女性

学生さんはセックス後の寝落ちなんて信じられないかもしれませんが、仕事が忙しい30〜40代、あるいはお酒を飲んだ勢いで「いざ、一戦交えん!」なんて夜には、結構こういうことがあるのです。

翌朝、女性が膣内のコンドームの存在に気づかずに放置した場合、コンドームに雑菌が大量に繁殖して、膣に炎症が起きることもあります。悪臭のする黄色いおりものが大量に出るようになって婦人科を受診したら、原因はコンドーム(タンポンも多い)だったというのは「婦人科あるある」の一つです。

2回戦のとき油断した
1回戦目はセックスの最初から最後までしっかりコンドームをつけていたものの、2回戦になると気の緩みなのか、あるいは単に面倒くさいのか「ま、いいか」とコンドームをつけない男性がいます。また、既に射精しているので2回戦目はそう簡単に「イカない」だろうと、しばらくは生の状態で挿入している男性もいます。

ベッドで抱き合うカップル

しかし、1回戦で射精した精液はペニスの尿道に残っているので、ちょっとでも生の状態で挿入すれば、膣内に精液が入り込んでしまいます。したがって、2回戦目も最初からコンドームをつけないと性病の感染リスクは依然としてあるのです。

粗悪品のコンドームを使用した
コンドームは立派な「医療用具」です。購入の際にはパッケージ裏に製造許可番号(厚生労働省のお墨付き)が明記された、一流メーカー(オカモト、相模ゴム工業、不二ラテックスなど)のブランド品を選ぶようにしましょう。メーカーによってはJISマーク(日本工業規格)がついていますが、厚生労働省の製造許可番号があればそれで充分です。

粗悪品は気持ちよくない

具体的なブランド名を挙げると、「オカモトゼロワン(ゼロツー)」「サガミオリジナル001(002)」、「めちゃうす」、「スゴうす」、「グラマラスバタフライ」などを選んでおけばまず間違いありません。

アダルトショップや一部ネット通販では、無認可の輸入品や粗悪品が堂々と販売されています。場末のラブホテルの備え付けのコンドームなども前のカップルがイタズラで穴をあけている可能性があるので、避けた方が無難です。

生でフェラをした(された)
男性のペニスにクラミジアや淋病、梅毒などの性病が感染している場合、フェラをした際に精液と一緒に女性の喉に入り、粘膜のわずかな傷口から侵入して感染するリスクがあります。

喉に風邪に似た症状が現れます

なかでもクラミジアと淋病は喉への感染報告が急増しているので要注意です。逆に女性の喉にこれらの性病が感染している場合、フェラを通じて男性のペニスに感染させてしまうことになります。

ピンサロでゴムを使わない"生フェラ"をしてもらった男性は特に危険で、男性の淋病感染ルートの約半分はピンサロ経由とも言われています。

喉の粘膜は性病に感染しやすく、細菌やウイルスが繁殖しやすいことから「口は第二の性器」と言われるほどです。フェラは妊娠の可能性がないので、コンドームを使うという習慣がほとんど定着していません。近年はフルーツ味がするコンドームもありますので、一度試してみるのもよいでしょう。

コンドームは完璧ではない!キスや陰毛同士の接触などで感染する性病もあります

ここまで性病を予防するうえで欠かせないコンドームに関するNG習慣を見てきましたが、これらの習慣を見直してコンドームを正しく使用したとしても性病に感染するリスクがあります。「せっかくここまで読んだのに、身も蓋もないこと言うなよ」って感じで申し訳ないのですが…。

不特定多数のパートナーとの関係は危険

というのも、コンドームでは覆いきれない部位に感染する性病、キスで移る性病も存在するため、感染を防ぐことが困難になるからです。ヘルペス、梅毒、尖圭コンジローマ、トリコモナス膣炎、ケジラミなどはその一例です。

ヘルペスや梅毒は感染力が強いため、キスでも感染が成立しますし、鶏のトサカのようなイボがたくさんできる尖圭コンジローマは性器や喉以外にも肛門や陰嚢(男性の玉袋)など、コンドームでカバーできない部位にできるため、指で触れたりすると感染のリスクがあります。

ヘルペスも太腿や肛門などにできますので、水ぶくれが破れて漏れ出す液体に指で触れたり、クンニで舐めたりすると感染の可能性があります。感染者がクラミジアや淋病など他の性病も同時に感染している場合、この液体にはこれらの病原菌も含まれていますので、大変危険です。

おりものの悪臭、膣の激しいかゆみを特徴とするトリコモナス膣炎はセックスだけでなく、温泉の脱衣所やバスタオルの共有等でも感染が報告されています。また陰部に激しいかゆみを引き起こすケジラミは、陰毛同士の接触で簡単にカップル間を行き来しますので、コンドームは全く意味をなしません。

このような例があるものの、性病予防の基本がコンドームであることは今後も変わりありません。特に若い年代に増えているクラミジアと淋病、最も恐ろしいHIVに対してはコンドームが非常に有効な予防手段となります。

うっかりすると品質劣化の原因に! コンドームの使用期限と保管場所の注意点

セックスの際に信頼性の高い国内の一流ブランドのコンドームを正しく使用しているカップルでも、性病予防に関してもう二点だけ気に留めておいてほしいことがあります。それはコンドームの「使用期限」と「保管場所」についてです。国内製品への信頼の証なのか、あるいは考えたこともなかったのか、未使用のコンドームに関する取り扱いは盲点となっているようです。

ゴムは避妊手段としても有用

「つけ心地が生に近い」、「非常に薄くて破れにくい」、「精液が逆流しない」、「セックスの途中でズレたり、抜け落ちたりしにくい」など機能性に富んだコンドームですが、製品自体は非常にデリケートです。使用期限が切れたり、保管場所を間違うと品質が劣化してしまいます。

具体的にはコンドームの伸縮性が失われて、装着時やピストン運動の最中にヒビが入ったり、破れたり、穴が開いたりすることがあるのです。これでは性病の予防や避妊効果を期待することはできませんよね。

コンドームの使用期限は、国内製品で5年、国内製品に比べて品質が劣る海外製のもので3〜4年となっています。この期限はあくまでも正しい保管状況での数字ですので、後述するNGな保管場所・方法だと2〜3年でコンドームが劣化するリスクがあります。

「冷蔵庫に入っている牛乳やヨーグルトじゃあるまいし、いちいち期限なんかチェックしねーよ」という方が大半だと思いますが、チェック方法はいたって簡単です。コンドーム購入時の外箱に「使用期限:2020 10」と印刷されていますし、外箱がない(捨てた)という場合でもコンドームの個包装に「EXP(expiration:期限切れの意味)2020 10」と印刷されていますのでご確認ください。

次に、品質の劣化を早める要因となるコンドームの保管場所について見てみましょう。最も劣化を早めるのは、ズバリ「熱」です。直射日光が差し込む日当たりのよい部屋に外箱から出した状態のコンドームを置いておく、車のダッシュボードに置いておく、ストーブの近くあるいは電気カーペットに直接置いている…などは最悪の保管環境といえます。

熱を避けるということでクローゼットに保管している方も少なくありませんが、衣服を守る防虫剤を利用している場合は注意が必要です。というのも防虫剤に使用されているナフタリン(防虫剤特有のあのニオイの成分)がコンドームの素材の劣化を早めてしまうためです。

「セックスのチャンスがキター!!ヽ(≧▽≦)ノ という時にサッと取り出せるから」という理由でコンドームを財布の中に常備している男性は少なくありません…が、これもコンドームの保管場所としてはNGです。財布をジーンズ等の尻ポケットに入れていると常に体と密着している状態にあります。このような環境では外部からの圧力やコインとの摩擦でコンドームが劣化しやすくなります。

女性では化粧ポーチにコンドームを入れている方もいるかと思いますが、布製のポーチは上記の財布と同様に外からの圧力やポーチ内の他のアイテムとの摩擦による劣化が懸念されます。

高温多湿の環境に保管しない

コンドームの保管場所に適しているのは、直射日光が当たらず常時20℃くらいに保たれている、かつ湿度もそれほど高くない場所です。具体例を挙げると自室の机の引き出し、あるいはセックスの時の利便性を考えるなら寝室のベッドサイドにあるキャビネットなどがその代表です。

外箱から出して個包装の状態でバラバラに保管すると、後から別のコンドームを購入して一緒になったときに使用期限を一袋ずつ確認するのが鬱陶しいですよね。だから可能ならば購入時の外箱でそのまま保管するのがよいでしょう。

外に携帯して持ち歩く場合は、コンドーム専用のケース、あるいは少し厚みが気になるものの眼鏡ケースを利用するのもアリです。近年のコンドーム専用ケースは男性用、女性用ともにお洒落なものが多いので、カップルでデートの際に一緒に選ぶのもコンドームへの意識が高まって一石二鳥だと思います。皆さんのセックスライフに幸あれ!


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